3月19日18時22分頃、母は息を引き取りました。
持ち直して、呼吸に勢いが出てくる
19日の3〜4時頃から、母の呼吸に勢いが出てきました。
ずっと無呼吸だったのに回数が増えてきて、普通の人のいびきみたいになったんです。
18日にはお医者さんに「日を越えられるかどうか」といわれたのにこれなので、
「この調子やったら今日も日越えられるな!」
と嬉しかったです。
呼吸音が変わる
12時半頃から、痰が絡んでいるようなゴロゴロという音が喉からなるようになりました。
鼻もずっとかめていなかったので、喉に降りてきてしまったのだと思います。
吸引をしてあげたかったのですが、お医者さんには「吸引をすることで血が出て余計にしんどくなる恐れがある」と言われてしまい諦めました。
見ている分にはしんどそうに見えるものの、お医者さんいわくしんどくないそうです。
訪問の看護師さんに着替えさせてもらっている間は苦しそうな顔をしていました。
でも、着替えた後みんなで声をかけると、たくさん笑ってくれました。
もう筋肉が動かないのかほっぺたがピクピクするだけでしたが、精一杯の笑顔だとすごく伝わりました。
笑っている母を見られて、本当に嬉しかったです。
微笑みを浮かべて息を引き取った
母とたまたま二人きりになったとき、母にたくさん言葉をかけました。
「かあ(母)の子どもに生まれてこれて幸せ」「かあだいすき」「いつも味方でいてくれてありがとう」
とかもう色々話しかけました。
1回だけ、顔をこちらに向けてくれました。
18時過ぎ、母の鼻から大量に液体が出てきました。
喉から溢れ出てきた鼻水だと思い、急いで拭きました。
若干鼻呼吸もできていたので片方ずつかむことができ、「スッキリしたかな?」と話しかけました。
ついでに口の中をきれいに拭いて、使ったスポンジを干して戻ってきたとき、
1回息をしたまま、次の呼吸がなくなりました。父が外出から戻ってきたばかりでした。
「かあちゃん!!!起きて!!生きて!!!」
と、全員でめちゃくちゃ叫びました。
酸素の装置のレベルもマックスにしました。
兄もすぐ部屋に来て、とにかくもうたくさん叫びました。
3人揃ってすぐ、母が「はー」と息を吸いました。
息を吹きかえせると思い、「頑張って!!」とたくさん声をかけましたが、そのまま戻ることはありませんでした。
突然止まったので正直全員パニックで、全然よくわかりませんでした。
でも今考えたら、母の最後の呼吸は本当に言葉通り「息を引き取る」という感じでした。苦しんでいる様子がなかったのは、本当によかったです。
ようやく「あぁ、もうほんまにいってしまったんや」と思った頃に母の顔を見ると、微笑んでいました。
みんなで「ありがとう」「よー頑張ったよ」「大好き」「愛してるよ」と何度も言いました。
母はやっぱり笑っていました。
あとから看護師さんとお医者さんがいらっしゃって、死亡確認をしていただきました。
看護師さんやお医者さんから見てもすごく穏やかな顔で、
「全身に転移しているのにこんなに穏やかにいけるのは珍しい。
苦しみは全然なかったと思う」
と言っていただけました。
鼻水だと思っていたものは、脳脊髄液だったそうです。
普通は無色無臭らしいのですが、母のは黄色っぽい赤っぽい薄い色で、かなりのにおいがしました。
それだけ頭の中でも炎症が起きていて、膿んでいたのだと思います。
本当にギリギリまで、母は気力で元気にいたのだと感じました。
母の力強さにはいつも驚かされます。
頼まれていた死化粧をした
爪の色もピンクだったのに、瞬く間に白くなりました。
あったかかったのに、どんどん冷たくなりました。
あったかいうちに、たくさんたくさん抱きつきました。
しんどそうな母にはできなかった添い寝もしました。
母のほっぺたに私のほっぺたをスリスリしました。
息ができなくなるくらい泣きました。
それでも涙が止まらなくて、苦しくて会いたくてしょうがなかったです。
なんの準備もしていなかったので、お葬式などの準備を急いで進めました。
その後、母に生前から頼まれていたので、私が死化粧をしました。
頭を打って青くなってしまったところやクマを隠し、きれいに色をつけました。
すると、元気な時の、きれいでかわいい母が戻ってきました。
満場一致できれいな母です。
化粧をする時に顔を触っても全然動いてくれなくて、また「あーほんまに死んでしまったんや」と思い泣きました。
でもやっぱり母は笑っていました。
ありがとう。だいすき。
じっとしていられなくて父と兄とコンビニまで歩きました。
ただそれだけで、「この道あの時一緒に歩いたな」と思ったり、母の好きな抹茶のアイスを買おうとして「もう食べへんのか」と思ったりしました。
思い出が多すぎて、やっぱり涙が止まりませんでした。
会いたい。もう一回抱きしめてほしい。そう思わずにはいられません。
でも、もちろん小さな後悔はやっぱりありますが、私には大きな後悔がありません。
それだけ母と向き合えたし、思い出を作れたし、たくさんの思いを伝えられたし、伝えてもらいました。
今はただ悲しくて、生きた母に会いたくて、寂しくて、これから母のいない世界でどうしたらいいのかわからない状態です。
涙が自然と止まる日まで、とりあえずめっちゃ泣きます。涙が止まる日も遠いかもしれません。
でも、ちゃんと前向いて生きていきます。
私が幸せになることが、1番の親孝行やと思うから。
ありがとう、かあちゃん。
今までほんまにおつかれさま。
もうほんまにありがとうしか出てこーへんくらいありがとう。
だいすきでだいすきでしょうがないくらいだいすき。
これからもずっとだいすき。
頑張って生きていくから見ててな。
ありがとう。だいすき。
コメント
お母様安らかにお眠りいや天国でわらって鳳花さんを見ていてください。
お母さんも鳳花ちゃんも、いままで本当にお疲れさま、
いっぱい思い出ができて、ちゃんと伝えられて本当に本当によかった…
私の母が自分と重なったのか検査をめんどくさいと言わなくなったり、、、ブログからたくさんのきっかけを貰いました。
気持ちが落ち着いたら
周りにいっぱい甘えてね
ねこのまたたび🦆様
はじめまして、コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、たくさん思い出を作り、最期の瞬間まで気持ちを伝えられました😊
もちろん生きていて欲しかったので悲しくてどうしようもありませんが、悔いは無いです!
ねこのまたたび様ご家族に少しでもよい影響を与えられたのであれば、ブログを続けた甲斐がありました。
どうか、命を大切にしてください。生きていることは、本当に尊いです。
落ち着くまで時間かかるの決定ですが、なんとか生きていきます!
Drゲルソン様
今まで本当にありがとうございました。
あと、教えていただいいた通り地震が来ましたね!
私たちが住んでいるところはたまたま大丈夫でしたが、ゲルソン様ご自身もどうぞお気をつけください。
鳳花さん
以前遺伝子検査の件で一度だけメールさせて頂きました、wampaと申します。
ちょくちょくブログを覗かせて頂き、お母様の頑張りの様子を拝見しておりました。
ただこの1ヶ月、自分の手術等もありご無沙汰しておりましたところ、お亡くなりになったと…。
鳳花さんにお悔やみ申し上げます。
大切な、大好きなお母様を失われた喪失感はいかばかりか…。
ただ、同病の者からすると、お母様はもう痛みからも苦しみからも解放された。
本当に本当にお疲れ様でした!!と言ってあげたい。
いまは素敵なところにいて、鳳花さんを愛と慈しみで見つめてくれています。
鳳花さん、ご家族の皆さん、お疲れが出る頃です。
どうかくれぐれもご自愛下さい。
それから鳳花さん、お母様と一緒にあなたがされた経験をぜひ今後も生かして頂ければと思います。
乳がんで苦しむ方が少しでも減る未来のために。
wampa様
コメントありがとうございます。
手術なさったのですね!
お身体のほうはいかがでしょうか?
まだ大変な中、私たちのことまで気にかけてくださり、本当にありがとうございます。
wampa様の「おつかれさま」も、きっと母に届いていると思います。
母を失って少し経ちますが、やはり毎日思い出しては泣いています。
ただ、wampa様のおっしゃる通り、亡くなった直後から「母が楽になれてよかった」とも思っています。
ブログに書いた通り、母は穏やかに逝きました。それは本当に良かったです。
私の経験が何かに活かせたらよいのですが、なかなか思いつきません…
ブログは今後もずっと残しておくので、今後もどなたかのお役に立てばいいなと思います。
wampa様も、ご家族の方々も、どうかご自愛ください。
wampa様が少しでも楽に、長く生きられることを心より願っています。
はじめまして
今、母が乳癌末期で週毎で覚悟をする様に医者に言われてます。
食物、飲物も取れず、点滴で衰弱している母を自宅介護に切替える予定です。
鳳花様も大変だったと思いますが、お互いが大好きと言いあえるお母様との関係がとても羨ましいです。
私の母は、喧嘩の時以外は、辛い事や苦しい事も含め、感じた事や気持ちを表に出さないタイプなので、少し寂しいです。
このブログを読ませてもらって、お二人の様に良い時間を過ごせるように頑張ります!
また、鳳花様の近況なども教えて頂けると、心強いです。
あや様
はじめまして、コメントありがとうございます😊
冷静な文章からでも、悲しさや不安・恐怖などが伝わってきて胸がギュッとなりました。本当にお辛いと思います。
辛い事や苦しい事を表に出してくれないのは、娘としては寂しいですよね。私の母もそういうネガティブな感情を伝えてくれるようになったのは、結構最後の方でした。
でもそれって、ひとつの愛の形なんだと思います。
お母さんってなぜか、いつまでも「強い母」でいたいみたいです。もっと頼ってくれてもいいのにって、こっちは思うんですけどね…
初めてコメントをいただいたばかりなのに、知ったような口を聞いてしまい申し訳ございません。
でもひとつ言えるのは、もしあや様のお母様が気持ちを口にするタイプでなくても、あや様は「大好き」とたくさん伝えてほしいです。
その気持ちは必ず伝わりますし、お母様も嬉しくないわけありません。
コメントからもお母様が大切で大好きなのがすごく伝わるので、そのまま言葉にするだけで十分すぎると思います😊
私も、「いっぱい伝えてよかったな」と感じました。
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母が亡くなってから9ヶ月ほど経ちますが、やっぱりまだ泣く日は多いです。このコメントを書きながらも、色々思い出して泣いてしまいます笑
でも今日こうしてメッセージをいただけて、ブログも読んでいただけて、少しでもあや様のお役に立てたのなら、生きててよかったと思いました😊
私が幸せになることが1番の親孝行であり供養でもあるとわかっているので、なかなか難しいですが、毎日の小さな幸せをかき集めて過ごしています。
あと、ご飯だけちゃんと食べています。「ちゃんと食べや」って、母に何度も言われてきたので。
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あや様とお母様が、1秒でも長く幸せな時間を過ごせることを心から願っています。
感情的になって長々と書いてしまい申し訳ございません。
またいつでもコメントお待ちしています♪
私はあや様の味方です。