こんにちは、コピーライターの鳳花です。今回は、放射線療法についてです。
乳がんで闘病中の母の体験を踏まえ、以下の内容についてお話しします。
- 放射線療法とは?
- 放射線治療による皮膚の変化と対策
- 放射線療法中・終了後の母の記録
放射線療法とは
放射線治療法は、がんそのものに的を絞った局所療法の1つです。
X線やガンマ線といった放射線を照射します。放射線は、がん細胞が分裂して増加する能力をなくしたり、がん細胞にダメージを与えたりすることできます。
その結果、がん細胞を死滅させて、増殖を抑えられるのです。
放射線治療による皮膚の一般的な変化と対策
乳がんの放射線治療では、皮膚にも放射線があたるため、皮膚の働きの一部が異常を起こすことがあります。
しかし、異常による皮膚の症状は、適切な治療やスキンケアを行うことで軽くしたり、予防したりできます。
皮膚炎が起きる
放射線療法終了後1週間をピークに、1ヶ月ほど「赤み・かゆみ」が続きます。
放射線療法終了後2週間ほどすると、炎症が治る過程で皮膚に色素沈着、かゆみが生じます。
《対策》
皮膚炎の程度に応じたお薬を使い、皮膚炎を治すことを優先して治療します。
乾燥する
放射線療法の後半に、皮膚の赤みが無くなる頃から乾燥が始まります。
乳がんの放射線療法をした部分は汗をかきにくくなり、皮膚表面の皮脂も少なくなります。それにより乾燥肌(ドライスキン)になってしまいます。
ドライスキンでは、皮膚のバリア機能が低下しているので、外からの刺激にも弱くなっています。
《対策》
皮膚の赤みがおさまった後に保湿剤を塗り続ける
ぬるめのお湯で洗うことから始める
石鹸は刺激の少ないものを選び、絶対に擦らない
皮膚が硬くなる
放射線療法をした乳房は、全体的に硬くなります。
全体の硬さは治療終了後1年ほどで改善してきますが、柔らかくなるには2〜3年ほどかかります。特に手術をしたところは硬さがなくなるのにさらに時間がかかります。
《対策》
自然と徐々に柔らかくなるので焦らない
保湿をしっかりして、優しくマッサージをする
腕と脇は連動しているので、無理のないように腕を回す
皮膚が厚くなり、むくむ
放射線療法後3〜6ヶ月頃には、治療をした乳房の皮膚が厚くなり、むくんでくることがあります。むくみは1年ほど続くこともあります。
《対策》
保湿をしながらマッサージをすると、血液やリンパの液の流れが良くなり、むくみや皮膚のひきつれなどに効果がある
放射線療法のスケジュール
《母の場合》
30回:週5回、6週間
塗り薬:ヒルドイドソフト軟膏0.3%
1日数回、お風呂上がりは必ず塗る
放射線療法中・終了後の記録
2019/11/22
放射線治療開始
12/4
病院で「また明日」と言われて全く嬉しくなかった
12/5
皮膚がピリピリしてくる
放射線治療の時に傷見て病みそうになる
12/26
日焼けみたいに首・左胸・左脇が真っ赤になる
2020年5月現在も、日に当たると、当たった部分が赤くなってかゆくなる
まとめ
放射線療法についてお話ししてきました。
- 放射線療法は、局所的にがん細胞を死滅させて増殖を抑える治療法である
- 放射線療法をした肌は赤み・乾燥・むくみなどの症状が出ることがある
- 保湿をし続けること、外的な刺激から守ることが対策になる
記事への感想、もっと知りたいこと、相談したい事などありましたら、ぜひお気軽にコメントをお願いします!些細なことでも構いません。精一杯答えさせていただきます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考:http://www.yanaga-cl.com/nyuboh/essence/index.html
https://www.jastro.or.jp/customer/ordinary/2016/10/080109_all.pdf
https://www.ganchiryo.com/glossary/glossary06.php#glossary06_38
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