【ネットの情報を鵜呑みにするな!乳がんの兆候と発覚までの1年(前編)】の続きです。
1年間の経緯(続き)
病院に行く
2018/12/1、2つの病院を検索して電話したところ、1つの病院にたまたまキャンセルが出ていて診てもらえた。
触診で見せた時点で、先生の顔色が変わった。
「がんだと思う。かなり進んでると思う」
と。
その日のうちに生検とマンモグラフィもして帰った。PET-CTの予約もしてもらった。
一人で先生の話を聞くのはすごく怖かった。
電車で行ったので、帰りの車内では全然違うことを考えた。さっき聞いたことを考えると泣いてしまうから。
家に着いて玄関の鍵をしめた瞬間、大泣きした。
夫に電話した。
一人でいるのがすごく怖かった。
「死」を意識
「かなり進んでる」と言われた。初めて「死ぬかも」と思った。
すごく辛かった。
でも自分が死ぬというよりも、
「お金の面で迷惑かける、子どもたちになんて言おう。親戚にはなんて言おう」
と、自分のがんより周りのことを気にした。
夜一人で寝るのが怖かった。ひとりで抱えて、すごく怖かった。
でもこれから迷惑をかけるから、笑う努力をめちゃくちゃした。
あの、「死ぬかも」っていう恐怖はえぐかった。
その日の夜もやっぱり胸が痛くて、寝れなくて、ソファにもたれかかって胸をさすって寝た。
それからトントン拍子で、MRIとPET-CTを受けた。
一人で受けるのはそりゃもうすごく怖かった。毎日泣いた。怖くて怖くて。
でも、心配かけたらあかんと思って「大丈夫」って言ってた。
結果を聞く段階になってようやく夫が帰ってきた。
ステージ4、トリプルネガティブ乳がん発覚
12/15に検査結果を一緒に聞いた。
結果を聞くと「全部マイナス」の乳がん。
マイナスと聞くと「軽いんや」と思った。
でも実際はトリプルネガティブという、良くないやつだった。
「化学療法しか効かない」というマイナスを勘違いしていた。
この日、現在も通っている県立の大きな病院を紹介された。
この時点で腫瘍は7.4㎝。もちろん悪性。
皮膚に転移しているためステージ4と診断された。
抗がん剤が効かない場合、無治療の場合は2.3年と言われた。
でも治す気満々でいたし、
「自分は奇跡を起こせる」
「絶対生きる!」
とポジティブに思っていないと怖かった。
夫婦二人三脚で乗り越えられると思っていたから。だから絶対治ると思っていた。
でもやっぱり怖かった。すごく怖かった。
若い人のがんは進むのが早いと聞いたことがあったから。
夜が怖かった。
「なんで自分が」
「こんな歳でがんになんかなるわけない」
と思った。
がんは2人に一人なるものだから、70歳とか、いずれはなると思っていた。
でも勝手に「まだだろう」という思い込みがあった。
だからすごくキツかった。
辛かった。
【ステージ4の乳がんだとわかって|心の整理がつかないままの1ヶ月】に続く
「痛い乳がん」はあります
「痛い乳がんはない」というネットの情報を信じすぎたせいで、母は病院に行くのが遅れてしまいました。
不安になって、ネットで情報を集めたい気持ちはよくわかります。調べればなんでも出てくる時代ですから。
でも、ネットの情報は全てではないんです。
あくまで「一般論」で「一例」です。
がんは早期発見・早期治療が本当に本当に大事です。異変を感じたら、すぐ病院に行ってください。
定期的な検診の機会があるなら、めんどくさがらずに行ってください。お願いします。
一人でも多くの方の命が、早期発見で救われることを願っています。
記事への感想、もっと知りたいこと、相談したい事などありましたら、ぜひお気軽にコメントをお願いします。精一杯答えさせていただきます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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