患者家族もOK!がん相談支援センターに行ってきた

クッションを抱くにゃあ 患者家族の考えごと

こんにちは、コピーライターの鳳花です。

6月9日、母のCT検査の結果を一緒に聞きに行きました。
↪︎【6/9 CT検査の結果|ゲムシタビンは効いているのか?想定外のお話も

そのついでに、前々から気になっていた「がん相談支援センター」に患者家族として行ってみました。

今回は、約1時間相談員さんとお話しした内容を書きます。
すごく救われる言葉が多かったので、同じように悩んでいる患者家族の方々のお役に立つと嬉しいです!

目次からとべるので、気になる所だけでも読んでみてください😊

*見出しが私から相談員さんへの質問、
 本文が相談員さんの答えです。

相談した内容

「患者さん本人がくるイメージが強いけど、家族も来ますか?」

患者家族の方もいっぱい来る。

「患者本人の前で泣けないから」
「親、子供、配偶者に弱いところを見せられないから」
っていう人はたくさんいる。

誰でも来ていいし、大いに頼ってほしい。
他人にだからこそ吐き出せることは沢山あると思う。

 

「母が余命半年と言われて、気持ちの整理がつかない。」

(余命半年と言われてからもう1ヶ月半が経つ)

急に余命が出て気持ちの整理がつかないのは当たり前。
無理に気持ちの整理をしようとしても自分がしんどくなるだけ。

無理しなくていい。
悲しいなら悲しいで大丈夫。
それは当たり前の反応。

整理してるつもりでも、その時になれば気持ちの整理なんか誰もつけられない。

 

「治ると信じたいけど、信じてるとやっぱり無理だった時の落差が大きくなってしまう。自分は今どんなスタンスでいればいいのかわからない。」

治ると信じたい気持ちは持ってていいと思う。
落差が大きくなるっていうのは、たしかにそうだけど、
信じたいなら信じればいい。

もし「半年で亡くなる」って思ってても、さっき言った通り
心の整理なんてなかなか出来ないものだから。


厳しいことを言うけど、抗がん剤には必ず限界が来て効かなくなってしまう。
今の薬が効いても、何年も生きられるってことは無いと思う。
厳しいことを言ってるけどね。

それでも、半年って言われてる余命が1日でも、
1ヶ月でも伸びるように、お母さんの分もあなたが願ってていい。

 

「お医者さんにも治せないから私に治せるわけなくて。自分にできることの少なさが悔しい。」

出来ることが少ないと思ってしまう気持ちはわかる。
でも親からすれば、上京して会えないと思っていた娘が帰ってきて、
『そばにいてくれる』っていうだけでとっても大きな支えになる。

お母さんめっちゃ嬉しかったと思うよ。

がんの進行を抑えるのはお医者さんしか出来ないけど、
お母さんの気持ちをずっと支えられるのはやっぱり家族だけ。

『病は気から』って言うくらい本当に気の持ちようは大事だから、
娘さんとしてお母さんのそばで一緒に泣いたり笑ったりするだけで
お母さんのためになる。

 

「やりたいことを今やっとかないと後悔すると思うけど、特別扱いし過ぎると『死に近づいている』って余計に実感させてしまう気がする。」

私ももう親を亡くしてるからわかるけど、余命があとどれくらいでも、
どんなにやりたいことをしても、後悔は絶対に残る。絶対。
これはどうしても仕方ない。

だから、お母さんと娘さんのやりたいことが合致するなら、なんでもやればいい。
この先長い間かけてやろうと思っていたことを、
短い期間ですることになっただけ。

お母さんが『普段通りに接すること』を求めてるなら、普段はこれまで通りに。
やりたいことをやる時は思いっきりやればいい。

 

「いつも明るく振る舞ってるお母さんが、たまに『生きたい』って泣く。それを見ると、いつも無理させてるのかなって思う。」

あなたのお母さんは、あなたの前で「強い母親」でありたいんだと思う。
無理をしてでも、母親はいつまでも母親でありたいと思ってる。

それがあなたのお母さんの「母親としての姿」だから、
その生き様をしっかり見て、目に焼き付けておいて。

 

「母に心配かけたくないけど、昔から泣き虫だからすぐ泣いてしまう。私が泣くと『泣く子を置いていくのか』って余計に悲しくさせてしまいそう。」

あなたが泣き虫なのは、もうお母さんは知ってる。笑
それでも強くなりたいって思ってるあなたの気持ちにも
お母さんはちゃんと気づいてる。

普段はそうやって自分のできる限りで頑張って、
どうしても辛くなったらお母さんの前でも泣けばいい。

お母さんは泣いてくれることを嬉しいと思ってると思うし、
『まだこの子を置いていけないな』って、生きる力になるかもしれない。


「気持ちの整理をつけないと」
「強くならないと」
「~しないと」
って自分を追い詰めるとしんどくなってしまうし、
お母さんはありのままのあなたが好きだから、
無理せずそのままのあなたでいい。

 

「お母さんがいなくなった後の世界で頑張れる気がしない。」

親はいずれ亡くなる。遅かれ早かれ。

亡くなってからも、ふとした瞬間に思い出すことがあるし、
学ばせてくれることもある。

例えばあなたがこの先親になった時、
「あーお母さんはこんなことしてくれたな」
って思い出すことがたくさんあると思う。

昔はわからなかったお母さんの行動の意味が、
後から分かって感心することも出てくる。


離れていても守られている感じがするし、
いつまで経っても、母親は母親であり続ける。



お母さんの頑張りが、あなたの願いが報われるといいね。

お母さんが亡くなるということはすごくすごく悲しいものだけど、
亡くなっても守られているから大丈夫。

あなたは若いのに十分頑張ってる。

泣いてもいいし、また来たくなったら来てね。

結論:行ってよかった

まず何を相談すればいいかもわからず、思いついたままに話しました。
絶対分かりやすくはない私の話を、相談員さんはずっと優しく聞いてくださいました。

がんと闘っている母本人だけでなく、それをそばで見ている私の体調や心まで
気にかけてくださり、すごく嬉しかったです。

私はこれまで、「強くならないと」と思いすぎていたり、自分の無力さに
辛くなったり、どうすればいいかわからず悩んだりしていました。

でも今回「がん相談支援センター」に行ったことで、
答えをもらえた気がして少し楽になっています。

これからも、どうしても悩んだり辛くなったりする時が来てしまうと思います。
その時はまた相談に行こうと思いました。


ここまで読んでくださったということは、あなたにも
悩んでいることがあるんだと思います。

「話を聞いてくれる人がいる」と思うだけでも全然違います。

相談する時、最初は勇気が入りますがそれ以上の価値がありますし、
2回目からのハードルもめっちゃ下がります。


ぜひ、お近くの「がん相談支援センター」を訪ねてみてください。
あなたが少しでも楽になれることを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

参考:がん相談支援センター

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