こんにちは、コピーライターの鳳花です。今回は抗がん剤「TS-1」についてお話しします。記事の内容は以下の通りです。
- TS-1とは？
- TS-1の副作用
- TS-1服用中に母のがんが再発したこと
この記事で書いている、TS-1のスケジュールは母の場合です。 また、抗がん剤投与後の副作用は母に出たもの、その対策は母が実際に行ったものに絞っています。
TS−1とは？
がんを治療する「フルオロウラシル」というお薬の効果を高め、副作用を少なくするために開発されたお薬です。
乳がんだけでなく、胃がん・肺がん・胆道がんなどに対しても効果を示します。
乳がんの場合は、特に転移・再発乳がんの治療で使われることが多いです。
OD錠、顆粒剤、カプセル剤があり、いずれかを服用します。
TS-1の効果
TS–1には、以下の３つの成分が配合されています。
- テガフール
体内でフルオロウラシルに変換され、がん細胞を攻撃します。 - ギメラシル
フルオロウラシルが分解されるのを抑えて、抗がん剤の効果を長持ちさせます。 - オテラシルカリウム
下痢など、消化器系の副作用を減らし、症状を軽くする働きを持っています。
TS–1のスケジュール
投与量
1日120mg
TS-1配合OD錠20mg：1回3錠、1日2回（朝・夕食後30分を目安に）
スケジュール
2019/10/8 服用開始
4週間（28日間）毎日続けて飲み、その後2週間（14日間）飲むのをやめる。
これを１クールとして、体調を確認しながら繰り返す。
TS-1の副作用
主な副作用
自分でわかる副作用
食欲不振、発疹、吐き気・嘔吐、倦怠感、腹痛、下痢、口内炎、色素沈着、肝機能の低下、痺れ、ふらつき、筋肉痛 など
検査でわかる副作用
- 血小板の減少：出血しやすくなる
- 白血球の減少：抵抗力の低下
- ヘモグロビンの減少：貧血
- 肝機能の障害
母にあらわれた副作用
- 白血球の減少が続く
- 手足の指先が痺れる（ドセタキセル療法の時から残り続けている）
- 酔っ払ったときみたいな、視界が揺れるめまい・立ちくらみ
- 異様に眠い
副作用の対策
- 白血球の減少：手洗いうがいなど、体を清潔にする
白血球の減少については「」で詳しく書いています。 - 指先の痺れ：タリージェの服用（11/18〜）
タリージェ錠5mg：1回1錠1日2回 - 立ちくらみ：ゆっくり動く
半年後のMRIで転移確認
AC療法やドセタキセル療法ほどのきつい副作用はあまりなかったので、母は日常生活が送れました。
2019/10/8に服用を開始してから3ヶ月ごとに定期検診があり、2020/1/27の検査では異常なし。治ったと思いました。
しかし4/13のCT検査で異常が見つかり、4/15のMRIで、子宮と両側の卵巣に転移していることがわかったのです。
効果が無かったのか、耐性ができて効かなくなったのかはわかりません。
ただ、「効果が無いと気づくこと」は、「再発・転移が発見されること」だったのがすごく辛かったです。
気づいた時にはもう手遅れなんて、そんなことがあっていいのかと、理解できませんでした。
母は現在、ゲムシタビン療法で1日でも長く生きられるように闘っています。
まとめ
母の症状、状況を踏まえてTS-1についてお話ししました。
- TS-1は転移・再発乳がんに使われるお薬
- 副作用には、自分でわかるものと検査でわかるものがある
- 母のように副作用にあまり悩まずに済む人もいる
- TS-1を服用していても転移することがある
副作用が小さければ効果も小さいのでしょうか？
TS-1を服用なさった方、よければ「副作用は無かったけど効果はあった」「副作用はキツかったのに効果はなかった」「副作用がキツくて効果もあった」など、教えてください！
その他のコメントもお待ちしています！
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
参考：https://www.taiho.co.jp/patients/ts-1/bc/
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/drug_therapy/anticancer_agents/data/fluorouracil01.html
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/pharmacy/pamph/2017/hepatobiliary-pancreatic/S1_hepatobiliary-pancreatic_201711.pdf
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